定番の抗肥満・脂質異常症薬
肥満に関わる医薬品です。
脳神経に作用する事で食欲や減退させるものと腸内のリパーゼに作用し、腸管からの脂肪の吸収を阻害するものがあります。
ロルカセリン
選択的脳内セロトニン2C受容体作動薬に分類されます。
脳の報酬系に働きかけ、食欲を減退させるとされています。
2012年に、米国における肥満症治療の処方薬としては13年ぶりの承認がされました。
ナルトレキソン:ブプロピオン配合剤
オピオイド受容体拮抗薬「ナルトレキソン」とNDRIとして用いられている「ブプロピオン」の合剤です。
食欲に関連する脳領域に働きかけるとされています。
ゼニカル
腸内のリパーゼに作用し、摂取した脂肪が腸管から吸収されるのを阻害します。 吸収されなかった脂肪は、大便として排せつされます。
高脂血症やコレステロール値異常等、脂質異常症にかかわる医薬品です。 多数分類ありますがよく用いられているものとしてスタチン系とフィブラート系をご紹介いたします。
スタチン系
肝臓においてHMG-CoA還元酵素を阻害し、コレステロール合成を抑えることで、血液中のコレステロール(主にLDLコレステロール)を減らします。
フィブラート系
肝臓におけるコレステロールやトリグリセリドの合成を阻害します。 また、リポ蛋白というコレステロールや中性脂肪を含む物質の代謝を促進する事により、血中の中性脂肪を減らし、HLDコレステロールを増やします。