定番の脱毛、育毛薬

飲む脱毛、育毛薬

男性型の脱毛症(AGA)でよく使用されているものはフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの3種類となります。
日本皮膚学会のガイドラインにおいてはこの3剤のみ(※ミノキシジルは外用としてのみ)がAGA治療に対し推奨度:A(強くすすめる)が設定されています。
一方女性型脱毛症においては推奨度:D(行うべきではない)とされています。
残念ながら女性型脱毛症においては現在の所内服で推奨度:Aのものはないようです。

フィナステリド

5α-還元酵素を阻害し、男性型脱毛症の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)産生を抑制する医薬品です。
DHTは男性胎児の外性器の正常な分化にかかわる重要な男性ホルモンの一種ですが、思春期以降は男性型脱毛、前立腺肥大、ニキビなどを興す原因物質にもなります。 DHTが髪の毛乳頭にある脱毛因子(TGF-β)を増加させる事により、脱毛がおこります。

デュタステリド

フィナステリドと同じく5α-還元酵素阻害薬に属する薬剤です。
デュタステリドはⅠ型及びⅡ型5α-還元酵素の両方を阻害していますが、フィナステリドは、Ⅰ型のみを阻害している点が異なります。
血清DHT値の比較ではフィナステリドでは73%、デュタステリドでは92%の減少が認められています。
脱毛症の治療薬としてはフィナステリドより優れた効果を示しますが、一方、副作用の頻度が高さや性的機能に影響を与える可能性が問題視されています。

ミノキシジル

ミノキシジルは毛細血管を拡張作用をもち、頭皮の血行を促します。
また、毛母細胞を活性化させて髪の生成を促します。
フィナステリド、デュタステリドが「脱毛を防ぐ」事に比べ、ミノキシジルは「発毛」にかかわる薬といえるでしょう。
経口のミノキシジルは現在の所、日本では承認されていません。

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頭皮に直接塗る事により、局所的に効果を発現するように作られた塗布剤です。
外用のミノキシジルは日本皮膚学会のガイドラインでは唯一、男性女性ともに推奨度:Aとなっています。(男性5%、女性1%)
海外では男性用として5%、女性用として2%のものがよく見られます。また、生え際用等として5%以上のものも存在しています。
その他、塩化カルプロニウムやフィナステリド等の塗布剤があります。